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第4章 空き缶でピンホールカメラを作ろう(3)

【5.撮影準備】
シャッターは、黒パーマセルテープの端を折り曲げたものを、ピンホールを隠すように貼ってシャッターの代わりにします。そのため、テープをはがしたり、付けたりするので、孔の周囲を井桁にテープで貼りました。
写真ー10はシートフィルムを缶にセットしているところです。実際は暗室で、全暗黒中で手探りで行います。セットしたら、ふたをしめ、念のため、ふたの周囲をテープで巻いておきます。これで、撮影にでかけられますが、1回だけしか撮影できません。(ダークバッグを使えば、たぶん戸外でも交換できるでしょう)

写真-9:外側からピンホールを見たところ
写真ー10:シートフィルムを缶にセットする(暗室で)

 

【6.テスト撮影 1】
早速、自宅のベランダでテスト撮影しました。ピンホールとフィルムの距離が約75mmなので、f値は、75÷0.32として、約f230になります。もう夕方で光も弱くなっていたので、約1分間露光しています。
ゼラニウムの花は赤なので、モノクロだと見栄えがしません。缶の曲面が緩やかなので、4×5のシートフィルムの大きさでは、期待したほどの湾曲が出ませんでした。ピンホールの解像度は、まずまずでした。

 

【6.テスト撮影 2】
別の日に戸外で撮影しました。場所は船橋駅北口のペデストリアンデッキです。露光は、約30秒。白く縦に煙のようになっているのは、偶然撮影中に数秒、人が立止まったためです。どうせ立つなら10秒以上じっとしていてくれれば面白い写真になったかもしれません。こんな漫画の付いた空き缶を嬉しそうに抱えて歩いていると、アブナイ人と思われますので、撮影時は、なるべく、マジメな表情で、そ知らぬ顔をして撮り、後はすばやくカバンにしまいましょう。  

公開:2002.5.22 更新:2002.8.8

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