写真展「風と光の記憶」2018年11月

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写真展「風と光の記憶」は2018年11月5日から11月17日まで、東京銀座のギャラリー「ArtGallery M84」 にて開催いたしました。これは前月10月に刊行した、同名の写真集「風と光の記憶」の出版記念写真展でもあります。
作者がピンホール写真で作品を作り始めた1998年10月から最近までの、銀塩のフィルムでの撮影とバライタ紙によるゼラチンシルバープリントによる41点の作品を展示しました。うち、8点はNewPrint(最近プリントしたもの)ですが、残りはすべて撮影から5年以内のヴィンテージ・プリントです。
2週間の展示はたいへん好評でした。新写真集は30数冊売れました。また展示作品も2点購入していただきました。

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京都写真美術館さんに取材していただきました
(画像はクリックすると拡大します)

【写真展レポート Art Gallery M84】
~自然から集めた光を写し込む~
林敏弘写真展「風と光の記憶 モノクローム・ピンホール写真」が、11月5日(月)から11月17日(土)まで、東京・東銀座にあるArt Gallery M84にて開催中とのことで、お邪魔してきました。
ピンホール写真家として20年以上作品づくりをしてきた林敏弘さん。初めて自作のピンホールカメラで地元の港をテスト撮影したとき、時間や空気や風や音までが再現されているのを見てゾクゾクする衝撃を受けたと言います。
気持ち良い秋の夕暮れ、風に流れる柔らかい光と雲、ゆらゆらと揺らめく係留中のボート…そこには何度もレンズカメラで撮ってきた景色とは全く違う世界が広がっていたのだと教えてくれました。
「レンズカメラが時間を切り取るものだとすると、ピンホールカメラは自然から光をいただいて集めるもの。だからこそ時間の流れが写ります。一枚を撮るのに時間はかかりますが、その分、被写体と対話することができる。ピンホールで初めて撮った一枚が、私の人生を変えました」
ピンホール写真に出会ったからこれまで写真を撮り続けることができ、写真があったからこそ様々な人と出会うことができたと、林さん。写真は写真家自身の存在や気持ちを投影するためのもので、個展は自分の作品と対話する場所なのだそう。そのため作品づくりで心がけているのは、見ていて飽きない作品、10年20年経っても好きな作品であることです。
フィルムや印画紙の生産減により今後はデジタルに移行し、ロケーションを変えて新たなピンホール作品づくりを模索していきたいと展望を語ってくれました。
会場では、20年の集大成として出版した写真集『風と光の記憶』の中から40点の作品をセレクトして展示販売しています。モノクロフィルムで撮られたピンホール作品の前に立つと、自分はこんなに柔らかい光に包まれた世界で生きているのかと、温かく穏やかな心になる気がします。
展示期間中、林さんは毎日在廊しているそうなので、ぜひ会場へ足をお運びください。
【林敏弘写真展「風と光の記憶 モノクローム・ピンホール写真」】
会期:2018年11月5日(月)~11月17日(土)
10:30~18:30(最終日は17:00まで)
会場:Art Gallery M84
http://artgallery-m84.com/?p=5407
林敏弘さんのWebサイト
http://www.toshi-photo.com/
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京都写真美術館は日本の写真文化の活性化を目指し、Webサイト上で過去に開催された写真展の作品をアーカイブしています。興味を持たれた方は京都写真美術館Webサイトの問い合わせフォームよりご連絡ください。
京都写真美術館Webサイト
https://kyoto-muse.jp/

新聞各社の取材記事
読売新聞・東京新聞・千葉日報
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参考(PDFが開きます):報道各社へのプレスリリース

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