旧三井家下鴨別邸より

たまたまレンタル自転車で通りかかった、下鴨神社の入り口付近。初めて入った。幸い、3階の望楼のガイドツアーに予約なしで参加できた。大正時代の大工の精密な技に驚く。庭園もおちつく。今年始めてのウグイスを聞いた。2023-03-11 (ピンホールおよびゾーンプレート)

大樹の股の小さな祠

この祠はたぶん、明治初期にはあったのではないか。周りに石が並んでいる。この大樹は以前は高く、鬱蒼と茂っていたが、周りに民家がたくさん建ってきて、落ち葉や日照だろう、数年前に大きく切られた。完全に伐採されずに良かった。今はまた枝や葉を茂らせている。

推薦図書『地質学者が文化地質学的に考える 人間に必要な三つのつながり』原田憲一 著

ヴィッセン出版代表 前田さんの推薦文

■内容紹介
そもそも研究者の推論はどこから生まれるのか。いかなる研究者であっても、本人が経験したことのないものを起点に発想することは難しい。いかに学び、多くの専門知識を得たとしても、素朴な疑問は彼の生きてきた時間のなかでの体験を基礎として生まれるものだろう。言い換えれば、知らないことは発想の原点にはなりえない。そのことを著者原田氏は「長い自己紹介」とする章のなかで、語っている。研究者を育てた時間、生活、人との出会いと、関係、もちろん両親の生き方が、研究者の思考を形作ってきたのである。そうした前提で、地質学者原田氏はこう語る。人間はつながりのなかで生きていると。そしてそのつながりなくして、生きることはできないとも。

ひとつには地球とのつながり。生物とのつながり。未来とのつながり。地球の歴史のなかで生まれたすべてのモノは、他者とのつながりのなかでしか生きられない。そして人間の存在は、つながりのなかで意義をもっている。現在から未来へと自分の生きた意義を残し、人類の生きた意義を残すこともまた、人間が生きるために必要なつながりの一つであること。

つながりを切り口にして、人間はいまをいかに生きるのかということを、文化地質学的視点で、おもしろいエピソードを交えて語った1冊。

ぜひお手にとってご購読ください。

Amazonリンク